その他の環境整備【79】
浴室手すりの整備・その1
今回から「入浴補助用品」について、暫くの間重点的に特集していきます。
コツコツと風呂場(浴室内)の環境改善に取り組んできた内容の報告です。
ある日、「風呂場で使っている手すりが壊れた。何とかして欲しい。」と頼まれました。
ADL(日常生活動作)の中でも、「浴室内手すり」は大変重要ですが、
『ちょっと何かあると直ぐに頼ってくるのもどうかなぁ・・・』と思いつつ、
まぁ、入浴補助用品のデータになるからいいか・・・と引き受けました。 ( ̄w ̄;)ゞ
↑これが壊れたという
浴槽用(縁に取り付けるタイプ)の手すり
。
壊れたと言っても、固定してあるゴムが剥がれただけ?・・・に見えます。
↑やはり、どう見てもゴムが剥がれただけのようです。
ゴムの貼ってあった箇所がガタガタするので壊れたと勘違いしていたようですが、
風呂の縁に多少曲面があっても柔軟に固定するため、予め備わっている遊びです。
こんなので「故障だ!買い替えだ!」と大騒ぎしていたのですから困ったものです。
では…早速、補修にとりかかりましょう。接着する面は綺麗にして乾かしておきます。
↑接着したい両面にゴム用ボンドを塗りひろげて、やや乾いたら圧着させます。
↑無事に接着完了!!あとは元の場所に取り付けます。
↑浴槽の縁にしっかり固定して、内側の大きなネジをしっかり締め付けます。
↑浴槽の外側支柱の足をピッタリ床につくよう、回していきます。
(※外側支柱付きタイプはやや高価ですが、安定性が高いのでおすすめです。
支柱のない縁に取り付けるだけのタイプは、縁の弱い(薄い)浴槽だとぐらつく
ことがあります。ぐらつくと安定性に欠けるので手すりとして十分機能しません。)
↑取り付けるとこのようになります。
実は、コレ。もう1つの壊れてなかった方の手すりです。
これも、よくよく検査すると多少のガタつきがあることを発見しました。
先ほどの外支柱下についているゴム部分が床から浮いていたのです。
湯船側(内側)の大きなネジにも緩みがありました。
↑更に観察すると、ゴムのズレを発見しました。
このまま使い続けると、最初のケースと同様「壊れた」という症状になるでしょう。
つまり、これが何を意味しているかといいますと・・・
ネジが緩む⇒ガタつく⇒浮き上がる
⇒ゴムがズレて剥がれる⇒壊れる
・・・以上のような経過で壊れていくことが考えられます。
突然外れて、
「ドスン!」
または
「ドボン!」
という事故を起こさないためには、
常日頃からガタつきを確認してネジを増し締めしておく
必要があるのです。
(o^-’)b
:お風呂場の転倒は重大事故につながります。十分に注意しましょう。
(介護型リハビリシステム研究所)
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