その他の環境整備【56】
畳部屋のコード処理
今回は、在宅における環境整備の一例を特集したいと思います。
最近の住宅はバリアフリー化が進んで、段差もなくなり、主な場所には手すり標準で
つくようになりました。
フローリング床なども増えていますが、介護を行なう在宅環境ではまだまだ「畳部屋」
が主流かと思います。
室内で意外に困るのが、電化生活を行う上で使っている「コードの処理」です。
具体的には、コタツやホットカーペット、ファンヒーター、扇風機、電気ポット等々・・・
段差の危険が無くなっても、これらのコードがある限り、足を引っ掛けて転倒する危険は
残されています。全てがコードレスなら問題はないのですが・・・
今回問題になったのは、電動ベッドのコード処理。
本来なら壁に寄せて使えば良いのですが、
動線や間取りの都合で部屋中央に置かなくてはならなくなりました。 (;´Д`)ゞ
↑体を起こし易くするために、電動機能を使いたいのですが・・・
電気コードを持ってくると周囲を歩行する際に、足が引っかかる可能性が大です。
このコードを何とかうまく処理しなくてはいけません。
ガムテープで「ベタッ!」と直接畳に貼り付けるのも問題があります・・・。
そこで・・・ (b^ー゜)
延長コードと、一緒に「マイナスドライバー」を用意してもらいました。
↑マイナスドライバーを畳の縁に突っ込んで、「グイッ!」と持ち上げれば
畳が浮き上がります。そこにコードを差し込む・・・というわけです。
できれば、持ち上げるドライバーは2本くらいあったほうがよいでしょう。
コードは捻りがないよう、真っ直ぐにしましょう。でないと畳が浮いてしまいます。
掃除機も用意してもらったほうがよいでしょう。それなりにホコリやゴミが出ます。
【注意】
一見、簡単そうに見えますがドライバーが歪んだり、畳の縁を傷つけたりする
ことがあります。そうなる可能性があることをご家族に伝えて了承を貰いましょう。
また、自分自身も手を怪我する可能性があります。十分に気をつけましょう。
↑畳の縁の隙間を拡げて、コードを押し込むという手もあります。
むしろこの方が簡単です。ただ、押し込む時にコードを傷つけないようにしましょう。
↑こんな感じですね。
隙間さえ作れば、鍵先や割り箸なんかでも十分押し込むことが可能かと思います。
↑隙間をつくりにくい場合は、やはりある程度持ち上げて潜り込ませるしかないと
思います。
↑このように、畳部屋の真ん中からコードを出すことに成功しました。
歩行訓練をすすめといて、危険なコードを放置して帰るわけにはいきませんからねぇ。。
これらは、あくまでも「安全性と実用性」のみを考えて、素人が行なった処理方法です。
いつも書いていますが、ここのホームページで取上げている内容を参考にする場合は、
自己責任でお願いします。
(介護型リハビリシステム研究所)
完成!!
短かめの延長コードでしたが
ギリギリに何とかなりました。