その他の環境整備【46】

   杖のストラップ製作法


 麻痺等で片手しか使えない場合、杖にストラップが付いているとドアノブを回したり
手摺につかまる時に、杖を離す必要がなくて大変重宝します。
逆にストラップが無いと、立てかけた杖が倒れてそれを拾おうとして転倒するなどの
事故を起こす可能性が高くなります。
 ですから片手が不自由な方には、なるべくストラップ付きの杖を勧めています。

 ですが・・・全ての杖にストラップがついているわけではありません。
 「ストラップがついていないから新しく購入してください。」と言うのは簡単ですが、
個々の事情でなかなか直ぐには買替えができないという方もいらっしゃるでしょう。


   

   ↑ストラップのついてない杖と、ついている杖(当リハビリ室の備品)


 今回はなるべく身近にあるものでストラップの材料をみつけて加工できないか?
・・・という、特集です。まぁ、ここのホームページ位でしか取り上げないくらい小さな
話題だとは思いますが、あるとないでは大違いのパーツだけに是非ご覧下さい。


 カメラとか他の物についていたストラップをそのまま使おうとも思ったのですが、
それではあまりに安易すぎます。
 まずは、材料探しから始めました。これに意外に時間がかかりました。
どこにでもあって、見た目がよく、触り心地がよく、丈夫で、程よい長さで・・・
これらの条件に見合うもの・・・・そんなのが身近にあるのでしょうか???


 
     身近なストラップ材料?!・・・思い当たりますか?

(*з*) 外に持っていける、踏ん張りのきく、触り心地がよいもの。。。



     そんな都合のいいのがあるの (._・;)>?



          
(≧∇≦)/ それが、見つかったんです!


これまた、コロンブスの卵みたいで、見ると・・・「な〜んだ!」ですみますが、そこまでたどり着く過程が大変なんです!!





↑これです!!コレコレ!!!このちょっとお洒落な手提げ袋の紐!
この紐が条件にピッタリです。丈夫でお洒落で触り心地もよく、長さもピッタリ!!!
紐は両端を丸く縛って固定しているだけなのが多いので、比較的簡単に袋から外せます。




↑色は異なりますが、同じタイプの紙袋の紐を外してストラップと並べてみます。
長さもぴったり!元々、手で持つ為につくられているので耐久性もパッチリです!!




↑次に用意したのが針と糸、マジックテープ(ベルクロ)。




↑マジックテープを適当な長さでカットして、紐を縫い付けます。
かなり地味でちょっと細かい作業です。

マジックテープは表がメス、裏がオスでちょっとしたものをまとめられる便利品です。
100円ショップで見かけたので、「これは使える!」と思って購入したのですが・・・
結果的には失敗でした。固定力が不十分で使い物にならないことが判明しました。
マジックテープだと、前回特集したように杖が引っかかったりした時に引っ張れば「ビリッ!」
と外れてくれると思ったのですが、期待はずれでした。





↑マジックテープの固定力に問題があったため、リング状に縫い合わせ杖に通して完成!
自分で言うのも何ですが、簡単な工程の割りにいいものができあがりました。
早速、利用者にお渡しして使ってもらっています。
お金?この位はサービスです。だってリハビリの一環・・・環境整備の一部ですから。。。



本当は購入時にストラップ付きの物をお奨めするのが一番ですが
すでにストラップ無しの杖を愛着を持って使っている方に対しては、
必要であればサービスで直ぐにでも作ってあげられる・・・ということを、
理解していただけましたでしょうか??

納得していただけましたらガッテンボタンを押して下さい!

      
「ガッテン!」「ガッテン!!」「ガッテン!!!」



リスクがあることが分かっていて、そのまま放置しておく(見過ごす)ことはやめましょう。




                                    (介護型リハビリシステム研究所)