<危惧なる器具>

 危険な介助バー(Rバー)
パート@

 
介助バー(Rバー)はベッドから車椅子やポータブルトイレなどに移乗したり、
 歩き始める、腰かけるなどの安定した動作を行う際に、かなり重宝します。

  ですから、医療・介護の現場では比較的よく使います。
 今回はこの介助バー(Rバー)に危険な要素を見つけたので報告致します。




           

↑介助バー(Rバー・スイングアーム)というと、このようにベッドの外へ開くことのできる
ベッド用手摺(手すり)をいいます。開く角度も調整できるものが多いです。価格は4〜5万位。




↑今回、問題となったのはこのタイプ。10年以上前から巷に出回っていたタイプです。
利用者への移乗動作指導をしていて気がついたことがありました。

これらの介助バーで気をつけなければいけないことは、
ストッパーがきちんとかかっているか?
・・・ということです。
利用者や介護者は
@ABの3箇所の固定確認を定期的に行わなくてはいけません。
ガタがきているのは緩んでいる証拠。抜けたり動いたりして転倒する危険が大です。


   ・・・と、ここまでは通常の注意事項ですが・・・




↑よく見ると、握り手部分の一部が金属剥き出しになっています。ここが問題なんです。


何でぇ? ρ(`O´*) 別に構わないでしょ〜?!・・・と思うかも知れません。

別に、このくらいは何でもないと・・・でも・・・実は、そこが落とし穴なんです。




↑実は、ここの残されたカバー部分がかなり動いてしまうんです。
実際に目印を貼って説明したいと思います。。




↑手前に引くとこのくらい・・・




↑向こうに押すとこのくらい・・・くるくると簡単に動いてしまうんです。
立ち上がったり腰かけたりという動作を頻繁に行う為の手すりとしては、「失格」です。
握り部分が不安定であることが、心理的に負担となって動作を消極的にさせたり、
突然膝折れがおきたり、尻もちをついてしまう可能性もあるからです。




↑この場合、粘着テープで固定しようと思いましたが・・・・やはり多少動いてしまいます。
粘着テープだと歪む力が頻繁に加わると剥げてくる恐れもあります。。
・・・かといって修理に出すのも費用がかかりそうです・・・


この際、看護主任と相談して切っちゃおうという結論になりました。




↑これがカッターで切った状態。
多少見栄えは悪いですが、利用者も
握りやすくなったと大変喜んでいました
(いったん切った後で、瞬間接着剤などできちんと貼り付けるという方法もありますが・・・)

気になるのは、出てきた手すり部分にグリースがべったりくっついていたこと・・・
当然、綺麗に拭き取りましたが腑に落ちません。。




↑剥がしたカバーの裏もべったりです。
最初はスタッフの誰かがバカなことをやったんだな・・・と思っていたのですが・・・・




↑その後、正常な同タイプを見つけて触ってみたのですが、やはりグニグニと動きます。
どうやら製造工程でこのカバーをUの字に通し易いように、グリースを塗っていた可能性が
「大」なのです。
本来なら被せた後に、隙間からアルコール系の脱脂剤でも吹き込んで滑りを無くすのが
当たり前だと思うのですが・・・・・??


手すりの根元をネジでばっちり固定していても、
肝心の握り手部分が動いてちゃ意味ありません! ( ̄▽ ̄;


介護する側も、時々「使う側の気持ちになって」身の回りのものを見直してみましょう。
経年変化による意外な落とし穴に気がつくかも知れません・・・。
少なくとも、これと同タイプの介助バー(スイングアーム・Rバー)を使っている方は一度
握り手部分を握ってみて確認してみて下さい。




                                     (介護型リハビリシステム研究所)


@

A

B
検証しましょう・・・