その他の環境整備【45】
杖のストラップ改良法
麻痺等で片手しか使えない場合、杖にストラップが付いているとドアノブを回したり
手摺につかまる時に、杖を離す必要がなくて大変重宝します。
逆にストラップが無いと、立てかけた杖が倒れてそれを拾おうとして転倒するなどの
事故を起こす可能性が高くなります。
ですから片手が不自由な方には、なるべくストラップ付きの杖を勧めています。
ですが・・・杖が電車・バスのドアに挟まり、ストラップが手首に巻きついて取るに
取れず危険な状況になった・・・という話を聞いたことがあります。
このような非常事態はあまり起こることはないと思いますが、片手が不自由だと
万一事故が起こった場合、ストラップから手を抜くことは簡単にはできません。
電車・バス・エレベーターなど、「ドアが閉まって動き出す乗り物」をよく使う方は、
何かしら対処方法を考える必要がありそうです。。
・・・杖の挟まり事故を防ぐ為には、「気をつける」のが第一ですが、
挟まった場合に速やかに回避できるような仕組みも必要と考えます。
つまり、使用者が注意すると同時に、杖そのものにも安全装置が必要なのです。
杖の安全装置?!・・・って、聞いた事あります?
d(*⌒▽⌒*)b つまり、無理な力が働けば切れるようにすればいいんです。
ある程度、切れ目を入れておくとか、紙の紐を使ったストラップにするとか・・・・
 ̄∇ ̄;) でも切れたらそれっきり・・・
・・・切れても簡単に復旧できる・・・家庭用の電気ブレーカー的な紐とかストラップ、
そんなの見たことありますか?????
(b^ー゜) それが、あるんですよ!
コロンブスの卵みたいで、見ると・・・「な〜んだ!」ですみますが、要は、そこまでたどり着く過程が大変なんですね。
↑プールなどの貴重品入れについてた紐、オモチャについてた紐、研修会で貰った紐・・・
いずれも首から下げるためにつくられた紐です。ここにヒントがあります。
↑いずれも、このようにブラスチックの継手がついています。
単なるワンポイントにも見えますし、使っていて気にかける人も殆どいないと思います。
さて・・・何でしょう??? (._・;)>?
ちょっとだけ、考えてみてください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ( ̄▽ ̄; わかりました??
ここまで前振りをすれば、おそらく「ピン!」ときたかと思います。
その通り!! (≧∇≦)/
↑答えはコレ!引っ張ると「
ポン!」と抜けるんですね〜。
なぜ、こういう物がついているかというと、理由は簡単。
首が締まる事故にならないようにです。つまり安全装置ですね。
世の中には当たり前のように出回っていたわけです。
↑これを外して、杖のストラップに取り付ければいいわけです。
ストラップを「チョン」と切って、プラスチック継手を通して紐を縛れば完成します。
このくらいの安全装置は製造過程で何とかしてもらいたいですが、
ユーザーでも何とかなる・・・ということがお分かりいただけましたか?
(介護型リハビリシステム研究所)