その他の環境整備【42】

  壊れた事務椅子活用法

前回、車椅子整備の欄で以下の画像をご覧いただきましたが、
「椅子の背もたれ部分だけ捨てて、残りはどうしたんだ??」と思った方も
いたかも知れません。
今回は、残された椅子の活用法について簡単に説明したいと思います。


          

      ↑車椅子フレームと、椅子の背もたれの画像・・・残された椅子は???

・・・・・・事務作業中に「あ〜〜〜疲れた!」とか言って、背伸びをした瞬間、
『バキッ!!』という音と共に、背もたれが根元からボッキリと折れてしまった。
そんな経験をしたり、見たりしたことはありませんか??

でも、残された椅子は結構使えるんです。
逆に価値が上がったりして・・・ ( ̄▽ ̄; そんな「裏ワザ??」ですが、
ずいぶん前から使っていた方法(変法?)を紹介したいと思います。



事務椅子が壊れるのは、だいたい背もたれの根元が錆びたり変形したりして折れる・・・。
というケースが多いようです。
比較的体格の良い方が使っていると、古い椅子はいずれ耐え切れずに壊れてしまいます。
壊れた瞬間、一緒に後ろに倒れてしまうので同僚に笑いをとるにも最適です。
笑いをとれたご褒美に新しい椅子を買ってもらえる(?)でしょう。
その後はこの椅子をどのように使うか?だと思います。


           

       ↑残された椅子はこのような姿です。どこかで見たような・・・??


画像の座面のみの椅子を、どこかで使っているのを見たことありませんか??
PT(理学療法士)の方ならピンとくると思うのですが・・・。

そうです!!セラピスト・チェアー(PTチェアー、ローラーチェアー)です!!
裏ワザとは、その目的に利用するだけ・・・たったそれだけなんです。
使う目的を変えるだけで、生き返るというわけなんですね〜。
この椅子は訓練室で第2の人生を送ってもらうことになりました。。

通常のセラピストチェアーに比べて支持面もしっかりしていますし、お尻の納まりも良い。
ガス式で昇降できるタイプもありますから、それなら尚更良いですね〜。

ちなみに、セラピストチェアー(ローラーチェアー)を普通に購入すると、4〜6万円位します。

昔、某病院で「買ってください。」と頼みましたら、「高いからダメ!」と言われ、自分で材料を
買ってきてつくったことがあります。
その何年後かに、事務所で処分直前の椅子を発見し貰ってきたら、その使い心地が
良いことといったら!!病み付きになりました!是非、一度試してみてください。
(平行棒の支柱間を抜けることも、通常の椅子の幅なら可能です。)

普段は、患者さんや利用者さんが誤って座らないように気をつける必要はありますが・・・。






                                    (介護型リハビリシステム研究所)