その他の環境整備【41】

    天井の有効活用法

イベントの装飾やゲームの時などに、より立体的に空間を演出する手段として、
天井を利用することがあります。
ちょっと飾る程度の軽い物ならば、画鋲とかテープとかで十分に固定できます。


        ←天井を利用した飾りつけ

・・・ですが、多少でも重量がある物はなかなか固定することができません。
ベタベタ天井にガムテープで貼り付けると、剥がし跡がくっきり残ることもあります。

今回は、それを根本から解決する「裏ワザ」を紹介したいと思います。
(吊り下げ重量に限界はあります。上司への確認をとって行うことをお奨めします。)


ある日、天井に妙な物を見かけました。
なにやら棒状のものがガムテープでベタッと貼り付けてある・・・。見た目にも明らかに変。。。





OTに聞くと、レクリエーションでボールを吊り下げるのに使っているとのこと。
ボールを振り子のようにして、的に当てるというゲームをやるのだそうです。
園芸用の支柱を無理やり天井にくっつけている状態は・・・見た目があまり良くありません。

・・・・・( ̄w ̄;)・・・・見かけたからには無視できません!早速、改善にとりかかります!!

まず、工具箱から適当な金具を見つけてフック状に曲線をつけて加工しました。




↑ここからが裏ワザです。天井にある同系色(通常は白色)のネジをゆるめて取り外します。

このネジは「じぃ〜〜〜〜っ・・・」と目を凝らして眺めていないと気がつきません。
擬態した虫を探すような・・・そんなつもりで探してみてください。
                      \( ・o◎)/おっ!?
ってな感じで発見できるでしょう。

これは、天井のパネルを固定する為のもので全部外していくとパネルごと外すことが可能です。
もし、目立たない配線をしたい場合には、パネル(石膏ボード)を要所・要所で外せば天井裏に
這わせることができます。
ただ、石膏ボードですので手を滑らして下に落とすと簡単に割れてしまいます。
もし、割れた場合はホームセンターなどで購入しなくてはならず、何かと面倒になります。

今回はパネルを外しません。ネジ1個だけ使います・・・。




↑このように、そのネジを使って金具を固定(挟み込み)しました。・・・たったこれだけです。
非常にシンプルですが、目立たず、一般的固定に比べてかなり丈夫です。
同系色の金具ならもっと目立たないでしょう(ペンキで塗るという手もあります)。
ただ、ぶら下げる重量は1kg以内に留めておいた方が無難だと思います。
注意:耐久テストをしたり、施行業者に確認したわけではないので責任はもてません。。
       状況によってはもっと弱い場合もあるでしょうし、強い場合もあると考えます。)




↑このようにぶら下げてゲームに使います。
瞬間的に無理な重量がかかると想定された場合には、途中に切れやすい紐を介すとか考えた
方が良いかも知れません(ヒューズやブレーカーと同じ役割を持たせる意味で・・・)。

本当は、天井パネル裏の鉄骨位置を確認して一番丈夫な位置に固定するのがベストでしょう。
今回の「裏業」・・・、あっという間にできますが、十分に気をつけて設置しましょう。。
確実なのは専門家や施行業者に安全を確認してもらい、設置してもらうことだと思います。




                                    (介護型リハビリシステム研究所)

←今回取りつけたもの

             ←ベタっと貼り付けてあったもの
         
              ※ガムテープは、一度貼り付けると
               剥がし跡が残ってかなり汚くなります。
               注意が必要です。