その他の環境整備【440】


下肢装具の不具合B

〜とりあえずの装具補正〜


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 前回の装具補修の流れで、スタッフから
ついでに見てほしいと依頼されたケースです。

 プラスチックの短下肢装具ですが、現場では
比較的多い「あるある」の事例紹介となります。

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↑腓骨神経麻痺で、つま先が持ち上がらない方です。
スタッフの話によるとプラスチック装具を装着していても、
つま先が引っかかることが多いとのことです。

「ふくらはぎに『ボール』を入れると楽に歩けます。」とのこと。。

そのため装具チェックを行うことにしました。






↑現場ではこのくらいの角度で仕上がってくることは良くあります。
担当者が型取り直後に行う角度調整でも仕上りが異なってきます。

仕上がりで希望の角度でない場合は、作り直しになることもあります。

実際は、その時の担当者(業者)によって対応が違ってきます。。






↑先ほどの『ボール』による簡易調整の仕組みです。

つま先を持ち上げるためには、どうすれば良いかと言うと、
単純にAの方向に装具を引っ張れば、Bが持ち上がるわけです。
具体的にはCのスペースに何か挟めばそのような状況になります。

Cの場所(内側スペース)に柔らかなボールを入れたことで、つま先が下がらず
つま先の引っかかりがなくなり、足を前に出しやすくなったという訳です。


タオルでも良いですし、柔らかなクッション材などを貼りつけるという方法もあります。
もし、これらを試してみて実際に効果を実感するようでしたら、
改めてリハビリ担当者や装具担当者に相談を持ちかけても良いかも知れません。


この簡易補正の欠点は、ふくらはぎ(下腿三頭筋)部分がやや出っ張る点です。
また、持ち上げ過ぎると膝が前に出て、立位安定性が損なわれることがあります。




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次回は、専門家もあまりオススメはしない、
特殊な修正方法を紹介したいと思います。。

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