その他の環境整備【431】 転倒事例と対策編B


移動時の危険箇所 その2

〜ラインによる転倒防止策〜


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 「転倒事例とその後の対策編」3回目になります。。
 今回も利用者が移動時に、障害物に接触し転倒したケースです。

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↑通所リハビリ内で座位体操を行っている椅子の配置です。
実際には車いすなども間に入ることがあります。

今のご時世はソーシャルディスタンスが大切なので
なるべく余裕をもって並べています。

ただ、椅子の配置スペースだけを意識していると・・・






↑このように後ろを人が通過するスペースが狭くなります。

先日、このコーナーで接触による転倒事故が起こりました。

曲がり角は先が見えないため、ぶつかるリスクが高まります。






↑現場を確認した後、直ぐにリハビリスタッフにお願いして
「ライン引き」を手伝ってもらいました。

よく歩き回る場所なので、体育館などで使う「ラインテープ」という
やや高価な(?)商品を使うことにしました。






↑ラインで区分けして歩行スペースを確保することができました。






↑反対側から見た様子です。奥には平行棒があります。
歩行訓練用の10mラインから点々を伸ばすことで対応しました。






↑気になるコーナー角から点々ラインまでの距離は・・・・






 『180cm』になります。

施設廊下の場合、180cmというのは安全なすれ違いを
考慮すると、最低限必要なスペースといえます。
(建築物移動等円滑化誘導基準チェックリストをご検索下さい。)



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このように安全のために良かれと思っていても、
他にしわ寄せが生じて事故を招くこともあります。

事故は利用者や職員の不注意だけで片付けずに、
必ず環境面を調査して速やかに対策しましょう。

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