その他の環境整備【390】



 タオルで頸椎牽引

 〜 ローコスト物理療法 〜



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 理学療法機器、特に物理療法機器は非常に「高価」です。
ただ、使用目的と使用者の知識さえしっかりしていれば、
非常に「安価」に揃えて目的を果たすことも可能です。

 尚、今回の特集はあくまで事例としてご紹介しています。
実際に行うには必ず医師の診断と指示を仰いでください。


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物理療法である牽引は主に整形外科等でよく使われています。
牽引の目的についてはネット上でも紹介されていますので、
興味のある方は調べてみてください。

ここでは頸椎の簡易持続牽引について取り上げていきます。

「頸椎牽引装置」を某業者のカタログで調べたところ、
1人用自立タイプ1台120万円で出ていました。
牽引用頸装具でさえ1万2千円でした。

それを、今回は「タオル1枚」で何とかしようという計画です。
リハスタッフが首に問題があり、「タオル1枚で牽引できるよ」
と話したところ、大変興味を持ったのでその場で行った例です。


【注意】やり方によっては事故が起きることも想定されます。
専門家と十分に相談・指示の下で、参考にしてください。
(参考にする場合、くれぐれも自己責任でお願いします。)





【準備したもの】

リハスタッフ持参の「タオル1枚」と、リハ室にあった「タコ糸」。




↑タオルを畳んで、端をタコ糸でしっかりと縛ります。






↑使用者の頭サイズでタオルの大きさは変える必要があります。
今回は単純に縛りましたが、しっかりと縫いつけても良いでしょう。
タオルは個別に用意してもらえぱ、清潔に使うことができます。






↑このようにしっかりとしたリング状に仕上げました。






↑リハビリ室にあった重錘・砂嚢とキッチンタイマーです。






↑今回は4kgの砂嚢とロープ・取付金具を使います。






↑とりあえず、5分間の持続牽引を行いました。
行っているのは当施設のリハビリスタッフ(PT)です。



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支えは「マルチフレーム」という運動用機器を使用しました。
滑車がついているため、アイデア次第で色々と応用できます。

現場では「ないから諦める」のでなく、「あるもので作る」という
柔軟な発想で、リハビリ環境を整備していくことも大切です。

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              (介護型リハビリシステム研究所)




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