その他の環境整備【384】



  杖の危険な壊れ方

〜 評価時に杖チェックが必要な訳 〜



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 ホームページの立上げ時から事ある毎に言い続けてきましたが、
リハビリ専門職による機能評価の際は身体面やADL面だけでなく、
本人の置かれている周辺環境に対しても気を配る必要があります。

 特に必要なのは今現在使用中の「車いす、装具、靴、杖」などです。
それらのチェックを見逃すと、直後にでも事故を起こす可能性があり、
それまでのご本人・ご家族の努力や、互いに培ってきた信頼までも
失うことになりかねません。

 周辺環境に気を配り、適切な対応を行えば信頼関係は増します。

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↑某デイサービスで評価の際にチェックした杖です。
基本である「杖の長さ調整」についてはここでは触れません。。


一本杖本体のチェックポイントとしては、
@握り ⇒ 割れ、形状、グリップ性、握りやすさ
A支柱 ⇒ 歪み、ジョイントのガタ、太さ、腐食
B先ゴム ⇒ 劣化(ひび割れ)、摩耗、形状、硬さ

・・・などです。

これらは私個人の経験によるものなので、
リハビリ学校で使う教科書とは異なっているかも知れません。






↑今回、あえて取り上げたのは特殊なケースに遭遇したからです。



その「稀なケース」とは・・・?

・・・(;・∀・)/・・・


  \(◎o◎)/!





↑コレです。握りが簡単に「スポン!」と抜けてしまうのです。
思わず、ご本人の許可を得てその場で撮影してしまいました。。

ご本人は今にも外れそうなことに気付いていなかったそうで、
正に検査によって事故を未然に防いだことになります。






↑これはひょっとして初めから外れる仕様なのか???
と思ってしまうほど・・・きれいな外れ口(ジョイント部)です。
ロックするような箇所は見当たりません。






↑今直ぐにでも買い替えることをおすすめしましたが、
デイ利用の方なので杖を使って帰らなくてはいけません。
そこで応急ですが、とりあえず抜けないように固定しました。






↑その場にあったビニールテープですが何もないよりマシです。。 (;^_^A






↑とりあえず歩行時の抜け落ちは防いでくれると思います。




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<一本杖は体の一部です。毎回チェックをしましょう。>

今、大丈夫であったとしてしても、直後に落としたりして
壊すこともあります。
なるべく毎回チェックするようにしましょう。

普段使っている杖に違和感を感じたら、すぐ使用をやめて
信頼できる専門家に見てもらいましょう。

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                              (介護型リハビリシステム研究所)




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