その他の環境整備S

       傘修理(プレート固定術)

 「傘修理が何でリハビリと関係あるのよ!」と言われそうですが・・・。
 訪問先や、通所利用者が使っている傘がこわれている時に如何でしょう?
 施設の備品である傘を修理・整備するというのもいいかも知れません。
 ゴミは出さない「リユース(物のリハビリ)」という考え方も重要です。


「傘」というのは、単純な構造体です。骨が折れたからといって直ぐに捨てる必要はありません。
簡単に修理(補修)ができるのです。
気に入った傘なら尚更、愛情を込めて修理して使い続けて下さい。
ちょっと手を加えただけで、すっきり直った傘ほど愛着がもてるものはありません。
それでは、最近行いました「事例報告」をさせていただきます。。。


【準備するもの】
修理セット(ホームセンターで売っている)、ラジオペンチ




↑はい、この通り。ジョイント部分が「ぽっきり」折れて、「ぶら〜ん」状態です・・・。
ジョイント部分が外れたのと、骨が折れたので3つに分かれてしまっています。
このままでは、垂れた骨が頭に「ぐさっ!」と刺さりそうな気配です。
正直、ジョイントが壊れたら仕様がないので捨てようか・・・とも、思っていました。
でも、修理セットを何年か前に買っていたのを思い出して、探してみることにしました。




↑ありました!ありました!「かさ修理セット」です。380円の値札が貼ってあります。
中身を良く見たら、丁度そのジョイント部分の補修パーツが入っていました。
3つも入っていたので、比較的よく破損する場所なのでしょう。
穴が開いている箇所なので、弱い部分なのかも知れません。ふむ、ふむ・・・




↑まずは、傘の端(先端)のキャップを抜いて、布を緩めます。
最低3箇所ぐらい外した方が、作業しやすくなります。
※傘の骨で目を刺さないように注意しましょう。ゴーグルを使ったほうが安全かも・・・
でも、ゴーグルをはめて傘の修理をしている姿って・・・恐すぎる・・・。
鼻の穴に入るくらいなら別に構わないと思いますが・・・。鼻づまりが解消されたりして。。





↑このように、はめ込んで、ペンチで金具を中へ曲げていきます。
普通のペンチでは、細かい作業がし辛いので、「ラジオペンチ」で行いましょう。




↑ラジオペンチでなくては、このようにシッカリと内側まで押さえることができません。
何か、この時点で「自分は傘屋か?」と錯覚してくる瞬間を味わうことができます。




↑ジョイント部分に針金を入れて、つないで縛ればできあがりです。
かなり、簡単な作業です。これは虫ゴムレベルです。
空気を入れる作業がない分、こっちの方が楽かも♪




↑傘の先端に布を戻し(張って)、あっという間にできあがり!
いや〜、気持ちいいです!さっきまで捨てようと思っていたのが生き返ったんですから。
※この傘はタマタマ、骨の色がブラックでしたが、シルバーなら全く目立たないでしょう。
ブラックであることが、ホームページで紹介するには逆に良かったです。
気になる場合は、ペイントするという手もありますが、気にしなければこれでいいでしょう。


※「やってみたいなー。」と思ったら、まず「かさ修理セット」を買いましょう。

                                (介護型リハビリシステム研究所)

   @→
 A→
B