Ruisrock in Turku Finland - Michael Monroe & Andy McCoy Hanoi Revisited-


定刻はどんどん過ぎていく、インド臭〜いアンニュイ〜なSEが流れる会場、上空にヘリコプターがけたたましくやって来て旋回し始めた。
「まさか??!」そう、なんとAndyとMichaelはヘリで空からやってきた。と言っても彼らの姿が見えるわけないが、近くにいた双眼鏡で見上げた人が確認した模様。周りに歓声がわく。誰もがUp Around The Bendのビデオを思い描くでしょう。数分後、クルーがステージ中央のマイクスタンドに赤いスカーフを結び付け、アンディのギターもセッティングされた、これで彼らが到着したんだと分り緊張。
ステージ向かって右手にセットされたマイクスタンドの姿を見て思わず「アンディだ(涙目)」、昔と同じセッティングだ。そんなことでアンディマッコイの再現を実感してしまう。

そして現れたバンド。「(あ、あ"、あぁ〜〜〜コイマツ〜〜〜〜!あれが夢にまで見たマッコイだぁ)」。腰を下げて弾く姿は変ってない(また涙目)。
Hanoi Rocksオープニングと言えばPipeline、ちょっと迫力無し気に(ついハノイロックスと比べちゃって、へへ)イントロは始まり頃良く、「どうよ!」とばかりにマイケルがステージに駆け出してきた。最愛のJudeを亡くしたことは皆知ってる、彼女の遺影をドラムライザーに置きステージの一番前まで笑顔で飛び出してきた。青がキレイな総スパンコールのジャケットに赤い薔薇のコサージュを付けて、ベルトには紫の薔薇のコサージュが幾つも付けられていた。

Malibu Beach Nightmare〜Oriental Beat〜Motorvatin'と息を付く間もなく、プレイされ11th Street Kidsへ。すでに私はトリップ状態に突入。
I Can't Get Itの中盤ではマイケルの"Not Bad For A White Boy"を思わせるようなリズムの一節がインサートされてyacht and rolls and private jet…に続く。
マイケルはDon't You Ever Leave Meを亡きJudeに捧げ、お悔やみを頂いた皆にはお礼を言ってました。彼は時たま空を見上げながら歌っていた、大切な人を失った悲しみから自分を奮い立たせるには音楽に没頭することしかない。

イントロがアレンジされてて最初何の曲かわからなかったTooting Bec Wrecked、マイケルが鉄塔の上まで登っていくのは、今やファンにとってはお待ちかね18番のパフォーマンス。もちろん2回の衣装替えもあって、ピンクの総スパンコールのタンクトップにピンクの総スパンコールに青い羽が付いたmad hat姿は超サイケデリックで幻覚のようにかっちょ良かったです。
アンディのギターのチューニングが狂ってるのは当日彼のギターテクが怪我をしたから完璧に行なえなかったとか。でも必ず1テンポ遅れるのはギターテクのせいじゃないし、それがアンディだったり(笑)。ロケンローラーそんなことは気にしない。Hanoiのライブで見ていたアンディを思い出せば、酩酊で目が開いてない時もあった、ギターを殆ど弾いていないような時もあった。それを思うと今日のアンディはしっかりしてるし(どういう感想じゃ)。でもなんかアンディっていう気がしない、あの毒ッ気とあのオーラパワーが薄れてる気がする。お隣のマイケルは上限は無いと知らしめる派手さとパワーで圧倒してくるというに。

マイケルのボーカルはソロで出す攻撃的パワフル息み系とは違い、今回のステージでは遠い昔のような発声の優しい歌い方でウットリ。(すまん表現が幼稚で)
UntilI Get You、Cafè Avenue、Cutting Cornersと目も眩むような名曲を今回選んだのが素晴らしき感動。
Boulevard Of Broken DreamsからUp Around The Bendでオーディエンスの盛り上がりは頂点、ダイブも続出。
アンコールではコイマツの美しいピアノが胸に響くMillion Miles Away。これがアンコールで最後の曲って言うのはなんとも切ない限り。バンドがステージを去ってもオーディエンスのコールは鳴り止まずそんな中アンディとマイケルがステージに現れ二人で肩を組んで(マイケル照れ臭そう/笑)ステージ右〜左から挨拶回り。感動の一場面でありました。

この二人の間にあるものが巷で言う「確執」なんてしょぼい表現にあらずってことを彼らを応援する者なら知るべきだ!と私は思う。(あ、知ってますね)
マイケルはアンディのことを「愛? 憎?」と問われると「両方。奴は俺のベスト・エネミー」との名回答、アンディと言えば「どうして1人の人間をここまで愛しくも思い、憎くも思えるんだ?」と自問。
正式に活動を共にすることになっても、ステージでアンディが喋れば「話が長げぇ」とばかりにマイケルが喋り出す、マイケルが喋り出せばアンディが喋りだす(これはHanoiの時からあったが、以前みたいにマイケルは黙らず喋り続ける/笑)
彗星(流星群)のように16年目にしてやっと軌道が合って現れたこのお星様達は21世紀初の夏に2回のライブを終えて二人の新曲の録音へ。その先は? ROCKERに明日のことを聞いてはいけませヌ。

今回のバンドメンバー。ベース、サイドギター、ドラムは最近のマイケルのバックバンド・メンバーです。
Michael Monroe: Lead vocals, saxophone
Andy McCoy: Guitar, backing vocals, keyboards
Mickey Crane: Guitar, Backing vocals
Lacu: Drums
Timpa: Bass, backing vocals

Mickey CraneはCrystal Ecstacyのリードボーカル/ギターのミッキー。ドラマーはJoey Ramoneがマイケルのコスプレしたような人でした。彼らのプレイに関しては耳を傾ける余裕が無かったためちょっとコメントができませム(汗)
全体として二人とも気負いや気張りも無く、リラックスしたその感じはあの時からずっとこうして同じステージに立ってたようにも思えたり、なんか妙だったり。
私にとって夢うつつの一時間強だったため、たいしたレポートができなくてゴメンなさい(汗) mai


Micheal Monroe & Andy McCoy
“HANOI REVISITED”ライブショット掲載サイト一覧
Hanoi Revisited Official Site
KAISTA - RUISROCKの様子が動画で見られる。後半でHanoi Revisitedのライブ映像が。
KAISTA - Ruisrock Pictures


| BACK |