ラジオ「夕日のかなたに」1998年12月6日放送分
人生は片道切符(2) |
こんにちは。「夕日のかなたに」札場義宣です。今週は「人生は片道切符」の
2回目、
聖書が示す正しい終末への備えについてお話したいと思います。終末といっても、ウィークエンドではありません。終わりの末、「世の終わり」と
いうことですね。最近「世紀末」という言葉と共によく使われるようになりま
した。皆さん「世の終わり」というと恐ろしいイメージがあるかもしれません
が、聖書はどのように語っているのでしょうか。
先週は、聖書の示す歴史観は初めと終わりがある直線的なものであるというこ
とをお話しました。初めに神が天と地を創造されました。そして、神がこの歴
史のスタートをされたように、
この歴史のゴールも神様の手の中にあるのです。聖書のいちばん最初の言葉は、先ほど言いました、「初めに、神が天と地を創
造した。」ですが、最後の言葉は何でしょうか。ヨハネの黙示録というところ
にこのように書かれています。
「これらのことをあかしする方がこう言われる。『しかり。わたしはすぐに来
る。』アーメン。主イエスよ、来てください。これらのことをあかしする方が
こう言われる。『しかり。わたしはすぐに来る。』アーメン。主イエスよ、来
てください。主イエスの恵みがすべての者とともにあるように。」
(ヨハネの黙示録22章20、21節)
最後に書かれている言葉は、
イエス・キリストがもう一度来られるということです。また、その「
恵みがすべての者とともにあるように」ということです。キリストはクリスマスの時に一度この世に来られましたが、もう一度来られる
というのが聖書の教えです。そして、それは世の終わりのことを表しています。
ここで注目すべき言葉は「恵みがあるように」と書かれているということです。
先週お話ししましたように、神様は救いの歴史として下さいましたから、恵み
があるのです。
最近は「世の終わりだ」というそのような言葉がもてはやされて、色々な番組
も放送されています。また、数年前のアンケートによると、ノストラダムスの
大予言という言葉を知っている人は、社会人で82%、中高生で100%でした。
中高生にとっては、今の総理大臣の名前よりも、ノストラダムスの大予言のほ
うがよく知っているという感じです。しかし、ノストラダムスの大予言が本当
に信用できるものかどうか誰もわかりません。また、恐怖のイメージがすでに
あるのです。
しかし、
聖書は一番の予言書であることを皆さん知ってください。聖書には多くの予言があります。世の終わりについても本当にたくさん書かれています。
今日は詳しくお話しできませんが、どうぞ皆さん聖書をお持ちになり、お読み
になって下さい。また、教会にあなたが行かれて、牧師先生から聖書のお話を
聞かれるとよいと思います。僕の知っているある大学の先生は、どのようにし
てイエス・キリストを信じたのか、そのきっかけをこのように話されました。イ
スラエルの歴史が聖書に書かれている。また、その予言が聖書に書かれている。
そしてその予言があまりにもイスラエルの国の上にピッタリと当てはまってい
るので、聖書を信じざるを得なくなった。
皆さん、世の終わりへの、終末への備えにおいて、最も大切なことは聖書をお
読みになることです。よく「ハルマゲドン」という言葉が使われますが、これ
は聖書から採られている言葉です。しかし一人歩きして、本当の意味を全ての
人が見失っているように思えます。さらに、聖書が語るいちばん大切なことは、
キリストがこの世の終わりにもう一度来られる、それは救いのために来られる
ということです。私たちの人生は片道切符です。後戻りはできません。
ですから、私たちの片道切符のゴールを大切に考えていただきたいのです。イエス・
キリストにある救い、そこにある恵みを、ぜひあなたの手にいただいて、あな
たが確かなこの終末への備えをして下さるようにと願います。
いろんな噂に振り回されることのないように、イエス・キリストの恵みと救い
があなたの上にあるように、一言お祈りします。「天のお父様、今この放送を
聞いておられる方が、この終末、世の終わりという言葉がちらほら聞かれる中
で、どうぞ確かな聖書の言葉にその人生の土台を築くことができますようにお
願いいたします。そして、世の終わりに、キリストにある救いと恵みをいただ
くことができるように助けてください。イエス・キリストのお名前によってお
祈りいたします。アーメン。」皆さんの上に今週も祝福がありますように。
*実際に放送されたものに若干加筆修正しました。