ラジオ「夕日のかなたに」2000年3月5日放送分

 

「創ることができる」

 

 こんにちは。「夕日のかなたに」札場義宣です。

今日は、最近とても感動したことについてお話ししたいと思います。皆さん、

衛星放送のDirecTVってご存知でしょうか?その中の321チャンネルで、

「ハーベストバイブルアワー」というキリスト教番組が毎日1時間放映されてい

るんですね。そして、週1回「シャローム造形教室」という、子供向けの番組が

あります。これは、前橋市でシャローム造形教室を主宰している方が先生となっ

て、絵や工作など色々なものの製作を教えて下さる番組です。

 

 そして、僕がその中で何に感動したか、といいいますと、物を造ったり描いた

りすることの奥深さと楽しさです。この番組を見てると、僕も、番組に出てくる

子供たちといっしょに造りたいなあ、という気持ちになるんですね。先生が教え

て下さるのも本当に上手で、子供の時にこの番組を見ていたら、僕ももっと絵が

上手く描けただろうな、なんて思ったりしました。

 

 考えてみますと、人が物を描いたり、造ったり、これは何千年も前から続けら

れてきたことです。そして、特に人はこの「創造する」ことに優れています。ビ

ルを建て、車を造り、そして最近はコンピューターの犬まで造り、あらゆるもの

を創造して、この文明を創り上げてきています。

 

 さて、ここで質問です。なぜ、人は創造できるのでしょうか?聖書は、答えが

とても根本的なところにあると主張しています。聖書の言葉を一節お読みしまし

ょう。

「神はこのように、人をご自身のかたちに創造された。神のかたちに彼を創造し、

男と女とに彼らを創造された。」 創世記1章27節

私たちに創造する能力があるのは、全ての創造者である神がおられること、そし

て神がその能力を私たちに与えられたからです。創造できる方のみが、創造する

ことを教えることができるのです。

 

 「造形教室」の番組を見ていて、私たちに創造する能力を与えて下さった神に

感謝しました。また、創造できる喜びを再認識しました。新しい物を作り出す、

生み出すというのは、とても楽しいことです。私たちは創造するように、創造的

に生きるように、と神から命が与えられているのです。

 

 番組の中で、トンボの絵を描いていました。そして、トンボの羽にある沢山の

筋を、丁寧に描くように、筋の本数をできたら数えて描くようにと言われていま

した。決して、縦に3本、横に3本という風に、適当な線を描いたりしないよう

にと注意がありました。僕は思いました。大人になればなるほど、適当な線でご

まかして絵を描いているということを。ラジオを聞いておられる皆さんはいかが

でしょうか。

 

 私たちの人生は、ひとりひとりが創造していくものです。同じ与えられている

1日1日の中に、それぞれが生活を創造しているのです。そして世界中で、家族

が、社会が今も創り上げられています。私たちは手を抜かずに、ごまかさずに、

創造する能力を最大限に活かしてまいりましょう。創造的な人生を楽しんでまい

りましょう。

 

 しかし、問題もあります。それは、良いものが創り上げられているだろうか、

ということです。また、殺したり、滅ぼしたり、ということが余りにも多いので

はないか、ということです。これは、人が本来の創造者なる神から離れて生きて

いるからです。創造する力を正しく用いて、創造的な人生を歩むために、私たち

は、私たちを造られた神に立ち帰る必要があるのです。

 

 最後に一言お祈りさせてください。「私たちの創造者である神様、私に創造す

る力を下さったことを感謝いたします。創造的な人生を、良いものを生み出す人

生を送ることができますように、今、神様に立ち帰ります。イエス・キリストの

お名前によってお祈りいたします。アーメン。」

 それでは、創造的な1週間を!また、来週まで。さようなら。

 

*実際に放送されたものに若干加筆修正しました。

 

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