聖書を開きましょう

週単位の通読目標とその週読む箇所の中からのワンポイントメッセージ。

 

2月15日〜21日<ヨナ書1章〜4章、詩篇97篇〜99篇>

 

「あなたは当然のことのように怒るのか。」ヨナ書4章4、9節

 

小学生の頃、僕はプレゼントでもらった車のプラモデルを一生懸命作っ

ていました。そこへ、お風呂上がりの兄がドアを開けて入ってくるなり、

完成間近のそのプラモデルを踏んづけてしまいました。無残な姿となっ

た車を見ながら、僕は泣きわめいていました。誰がなだめすかしても、

怒りはなかなか収まりませんでした。しかし今振り返ってみると、そん

な入り口の近くで作っていた僕にかなりの責任があることがわかります。

でもその時は、「注意もせずに踏んづけた兄が悪い、僕は全然悪くない」

と、当然のこととして僕は怒っていました。

 

ヨナは愛国心のゆえに、敵国への神のあわれみを理解することができず、

私が怒るのは当然だとばかりに神に文句を言いました。また、焼け付く

ような日差しの中、影を作ってくれたとうごまが一夜にして枯れてしま

った時、なぜ枯れてしまったのかと、怒りに満ちました。

 

私たちが自我にとらわれ、自己中心な思い、自己憐憫に偏る時、神との

戦いがあります。私たちが、「当然」という「自己正当化」から解放さ

れるために。私たちが神の愛の広さ高さ深さを知るために。

 

 

*これは月刊誌「ちから」1998年1〜3月号に連載されたものです。

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