聖書を開きましょう

週単位の通読目標とその週読む箇所の中からのワンポイントメッセージ。

 

2月1日〜7日<ヨエル書1章〜3章、アモス書1章〜4章>

 

「それでも、あなたがたはわたしのもとに帰って来なかった。

−主の御告げ。−」アモス書4章6、8、9、10、11節

日本の金融経済界は昨年から揺れ動いています。大手証券会社や銀行

が倒産し、株安・円安・債権安のトリプル安が続き、日本経済への不

信感が全世界に広がっています。あるニュースキャスターは、私たち

はデフレ(ーション)・スパイラル―抜け出せないアリ地獄のような

不況―に近づきつつあると警告しておられました。このような状況の

中で、私たちはすべての出来事の背後に神の御手があることに気づく

べきです。

 

このアモス書の4章では、神が様々な苦難を与えることによって、何

とかイスラエルを神に立ち帰らせようとされたことが記されていま

す。しかし、度重なる警告にイスラエルは耳を貸しませんでした。バ

ブルがはじけても、総会屋の暗躍は続き、政界の不祥事は絶えること

がなく、「援助交際」という言葉が日常語となってしまった日本。

つまでお金中心の価値観の中に生きていくのでしょうか。

 

イスラエルに対して神はこうおっしゃいました。「あなたはあなたの

神に会う備えをせよ。」(12節)これは日本に対する神からのメッセ

ージではないでしょうか。

 

*これは月刊誌「ちから」1998年1〜3月号に連載されたものです。

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